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「良いから、さっさと出せやオラァア！」

「ッ…。」

片方の不良が、男子に殴りかかろうとする。

「ちょっと、謝ってんだから許してあげてよ…。」

「郁！？」

「おい、郁！」

僕は、男子と不良達にの間に入って、不良達に対して注意した。

「あぁ？」

「なんだ、てめぇ？」

不良達は、男子から視線を僕に移す。

なんか、不良だけあって怖いなこの人達…。

「ちょっとぶつかったくらいで、腕が折れるわけないじゃないか…。」

「んだと、コラァ！！」

「テメェ、さっきからうるせえんだよ！」

不良達が僕に殴りかかろうとしたけど、俊樹君と数多君が僕の前に立った。

「俊樹君、数多君」

「おい、もうこのへんで良いだろ」

「さもないと、痛い目に遭うぞ」

２人の忠告に、不良達の表情は怒りを露わにする。

「んだと、シバくぞオラァアアッ！」

先ずは、片方の不良が俊樹君に殴りかかる。