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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第13章 ~殉職という名の幕下ろし~

この日の1週間後、ソングボーイズのプレミアムライブの日を迎える。

この1週間で、僕と隼はまだ完全ではないけど、両親の死(僕の場合+湖南さんの死)から何とか立ち直る事が出来た。

湖南さんの葬式には、僕を庇って殉職したのに行かないわけにはいかなかったから参列した。

僕は、湖南さんの両親や親族に泣きながら謝ったが、皆さんは許してくれた。

むしろ、湖南さんが守ったこの命を無駄にせずに、湖南さんの分までちゃんと生きて欲しいと懇願された。

そうじゃないと、天国にいる湖南さんが報われないからと。

もちろん、その事を心に刻んで生きていく事を誓う。

◇文月家1階・玄関◇

「それじゃあ、行こっか」

「うん」

僕と隼は、家を出てソングボーイズのプレミアムライブの会場へ向かう。

お父さん、お母さん、お義父さん、湖南さん。

僕と隼は、これからも兄弟2人で頑張って生きていきます。

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