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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第13章 ~殉職という名の幕下ろし~

「皆さん……わかりました…。」

郁君も腹を括ったのか、睦月さん達に頷いて再び俺の方を向く。

-郁視点-

「それじゃあ、言いますね…。」

「うん、ありがとう…!」

僕は、湖南さんにお父さんに伝えたい事を言う決心した。

「お父さんに伝えて欲しい事は…。
お父さんが死んでから暫くの間は大変だったけど、お母さんと楽しく過ごしてた事…転入先の中学では新しい友達が出来て楽しく過ごした事…。」

それから、順番に伝えて欲しい事を言っていく。

お母さんは、パートの仕事を上手くやっていってた事。

高校に入ってからも、友達はたくさん出来た事。

夕陽君と再会して、他のソングボーイズのメンバー達とも友達になった事。

研磨さんと歩さんとも、仲良くなった事。

これは言うか迷ったけど、お母さんが渉さんと再婚して僕に義弟が出来た事。

お母さんが笑顔になってくれた事と、僕と一緒で最後までお父さんの事も想ってた事。

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