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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

「ッ!?」

「よう、久しぶりだなぁ?」

「俺達の事を、覚えてるよな?」

車の中から、お父さんが殺したいじめの主犯格の父親と、主犯格の双子の弟が出て来た。

「え、なんで…?」

僕は、後ろに後ずさる。

「なんでって、お前の親父に殺された息子と妻への復讐をしに来たんだよ」

お父さんに殺されたいじめっ子の父親の、鮎喰脅威(あくいきょうい)は憎悪を宿した眼で僕を見る。

「お前には、散々痛みつけてから死んでもらうぜ」

いじめっ子の双子の兄弟の、鮎喰猛威(あくいもうい)も同じく憎悪を宿した眼で僕を見ながら言った。

「ッ…。」

◇車の中◇

-湖南視点-

「郁君…。」

頼む、無事で居てくれよ…!

「何としてでも、奴らに見つかる前に郁君を見つけないと…!」

翔太さんとの約束を果たすため、俺の命を引き換えにしてでも郁君の事を絶対に守ってみせる!

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