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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第12章 ~明かされる正体と亀裂が入る友情~

「俺達のせいで、郁から絶縁されて本当にゴメン…。」

「如月と郁が、仲直り出来る事を祈ってるよ…。」

そう言い残し、この場から離れ始める勝生と村瀬。

「おい、待てよ!
本当に良いのかよ!?」

しかし、勝生と村瀬は歩くのを止めず、そのまま完全に姿を消した。

「くそッ…!」

俊樹は、俺の腕を振り払う。

「俊樹、少しは頭を冷やせ
それから、少しの間だけ距離を取れよ
今のお前のままじゃ、一生仲直りは無理だ」

「るせぇッ…!
そもそも、お前が邪魔しなければ…!」

八つ当たりなのか、俺に殴りかかる俊樹。

「人のせいにするなよ!」

俺は、俊樹の拳を避ける。

「郁の言うとおり
俊樹は、自分の一方的な偽善を押し付けて、感謝されて優越感に浸りたいだけだ」

「お前まで、そんな事を言うのか!?
どけよ、郁を追いかける!」

「今のお前を、郁のとこへは行かせるか!」

俊樹の目に向かって、目突き(ビルジー)を放つ。

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