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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第9章 ~愛の気持ちを伝える夕陽~

-郁視点-

「う、うーん…。」

「郁君!」

「……あれ、夕陽君…ココは…?」

見慣れない天井と部屋を見て、ゆっくり体を起こそうとする。

「うっ、いててっ…。」

急な頭痛が襲い、頭を押さえた。

「郁君、大丈夫!?」

体を起こすのを手伝ってもらいながら、夕陽君が心配そうな表情をむけられる。

あぁ、長椅子の上で眠ってたのか…。

「大丈夫…。
それより、イベントは…?」

「中止になったよ…。」

「そっか…。」

部屋の時計を見ると、あれから30分くらい経ってるのか…。

「それと、ココは?」

「アメニイトのスタッフルームだよ」

僕は、夕陽君から僕が気絶してから目が覚めるまでの間の、出来事を聞かされた。

僕が気絶したあと、ソングボーイズの3人と呼びかけた事。

研磨さんが、怒りの形相であの女を飛び付き腕十字で、取り押さえた事。

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