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腐男子高校生と幼馴染のわんこ声優

第1章 ~3人の友達~

「郁、何か買うのかー?」

そう言いながら、僕のそばまで近付く俊樹君。

「えっと、その…。」

ヤバい、どうしよう…。

「あれ、ココってBLコーナー?」

「ッ…。」

南君が、BLコーナーの広告を見ながら言った。

「郁って、腐男子なん?」

僕が、手に持ってる2冊のBL漫画を見ながら、腐男子かどうか聞いてくる数多君。

「う、うん…。」

頷く僕に、数多君は少し驚いている。

そりゃあ、驚くよね…。

「ゴメン、気持ち悪いよね…。
男が、BL読むなんて…。」

あぁ……終わったな…はぁ…。

落ち込む僕に、3人の口がそれぞれ開く。

「郁、そんなに落ち込むなよー
別に偏見ないし、どう思わねえぞー」

「そうだぞ
人それぞれで相手の趣味に、周りがどうこう言う権利ないしな」

「ただ、腐男子って実際に見たことなかったから、少し驚いちゃったんだよ」

3人の励ましの言葉に、少しずつ元気が出てくる。

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