君はぼくの全て
第8章 特別授業 2
え、まさか
まーくんてばこういうの、初めてじゃない?
でもでもでも……っ
それこそ幼稚園からまーくんにくっついてたけどそんな気配はなかった、…筈
「かず…」
真上にあるまーくんの顔がゆっくり近付いて、後ちょっとでちゅーされる…前に
「まーくん!!」
「うぐっ」
両手でまーくんの顔を抑え込んだ
「あのっ、あのねまーくん!」
抑えたはいいけど、何て聞けばいい?
“えっちした事あるの?“
“誰か付き合った人いたの?“
……多分どっちを聞いても、もしもそれを肯定されちゃったら
俺、絶対泣く
つか、二度と立ち直れない
でも気になる
知りたくないけど、知りたい
「ぅえ……っ」
聞く前に鼻が痛くなってきた
まーくんの顔が歪んで見えるとか、……結局泣けて来ちゃったじゃん
「かず?!どしたの?」
いきなり泣けば、そりゃまーくんもびっくりだよね
顔面抑えてる俺の手をあっさりとまーくんが離す
……ちゃんと指を絡めてくれるのが、優しい
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