僕のまーくん。
第45章 ドキドキの体育祭
はっ?
なんて?
「お二人のいぃ、イチャイチャのお写真、
ほ、欲しくてっ…俺、
す、すみません!……これ……」
N「は?写真?」
…イチャイチャって…
すみません…って?
は?
って思ってる所に綾野くんが、僕の目の前に、
おずおずとケータイを差し出してきた。
N「……なに…これ?」
はぁ?
ちょっ…えぇ、
いつの間にこんなん、撮ったのよぉぉ
は、恥ずかしい。
顔が火照る……うぅ
綾野くんが差し出してきた画像を見ると、
僕が笑顔でまーくんを見上げながら喋ってるのが
写っていた。
僕、こんな表情して……るの?
……。
「あ、あの、ほ、本当にごめんなさい!勝手に盗撮
みたいな真似して……でも、あの、これ!
これみ、見てくださいっ!」
ワタワタしてる綾野くんが、画面をスクロールする。出てきたのは……
///////////////
あぁ……恥ずい。
ちょっぉ、もうなんなん~?
綾野くん~
「ねっ?ね?す、スゴっくいい写真ですよね?
んもうっ!!本当にお、俺……ヤバいです……
これ……」
目の前で、かなり興奮気味に話す綾野くんに
だいぶ引いてしまった僕。
でも綾野くんはそんな僕なんか気にせずに、
普段からは想像もつかない勢いで話す。
その、例の2枚目の画像を見ながら……
「え…永久保存版にしていいですかぁ?」
って…おぃっ!!
N「ね、綾野くんちょっ…頼むから消して?ね?」
宥めるようにそう頼んだけど……
その画像をずっと見つめながら、まだ興奮してる
綾野くんの耳にはまったく届いてないみたいで。
はぁ……
変わった人……
なんて。
僕も綾野くんの手の中にある、その画像を横から
また覗きこんだ。
ほんの今、まーくんが僕に終わったらさ…って
言ってちゅうの形をした唇をこっちに向けてた、
まさにその一瞬の画だった。
綾野くん。
あなたの写真撮る腕前がスゴくない?
しかも、盗撮だかんね?
んもうっ!
……でも、よく見たらめっちゃ綺麗に撮れてるし。
僕らって、こんなんなんだ……
なんて、思ってしまう。
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