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僕のまーくん。

第45章 ドキドキの体育祭



A「おはよう!かずくん」

迎えに来てくれたまーくんの所に小走りで向かう。

ジャージ姿にボストンバッグを肩に軽く
引っかけて現れたまーくん。
朝から超がつくほど、イケメン……

毎朝思うんだけど、
茶色いサラサラのまーくんの髪がね、
朝のキラキラ眩しい日差しに照らされて
凄く綺麗なんだ。


僕は、黒髪の所々はねちゃってる「綺麗」とは
ほぼほぼ遠い感じで……
クスクス笑われながら、まーくんに今


A「かずくん、ちょっと待って」


って優しい顔で、そのはねた髪をまーくんの
手ぐしで直された。


A「クフフっ……ん、これでいっかな!」


なんて言ってるまーくんを見上げる。
近い所にある優しいまーくんの笑顔に
朝から癒されるんだ。

毎朝こんな感じで。
幸せ……なんだと思う。
だって、こんなイケメンで優しい
まーくんに、こんな優しい扱いをごく普通に
してもらってるんだからさ。

まぁ、小さい頃からこんな風にいつもされてる
から、当たり前な事になっちゃってるんだけどさ。

高校生活で、色々あってから……
でもって恋人ってレベルアップしてから
意識して思うようになっちゃったりして。

なんにせよ。
緊張してた気持ちも解れる。

N「ありがとっ」

A「行こっか」

「行ってらっしゃい!またあとでね~
 二人とも応援してるわよ♪♪」


あっちから、母さんの声が聞こえて
振り返るとニコニコ手を振ってんのが見えた。
見られちゃってたかな?
なんて、ちょっと思ったけど、まっいっか。


AN「は~い行ってきま~す」

二人で母さんに手を振った。

いつもと何にも変わらない朝の風景。
でも、今日はいよいよ体育祭本番。

横に並んで歩くまーくんをチラチラ見ながら
学校へと向かった。


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