
僕のまーくん。
第44章 体育祭前日に……
N「ありがと♡ちょっと待ってて!」
ソファーから、ピョンっと起き上がった僕は
2階に自分のハチマキを取りに上がった。
まーくんが部活帰りにわざわざ、こんな用で
訪ねてきてくれた事が嬉しくて、
テンションが上がる僕。
今時、「ハチマキの交換」なんてさ。
ちょっと小学生でもしないような気がする
んだけどさ……(笑)
櫻井先輩も、ネタでまーくんに振っただけの
話かもしれないけど、
それでも、こうして会いに来てくれて
実際にまーくんが練習で使ってたハチマキ
もらえたりしたらさ、なんだか素直に
嬉しかった。
……あんた乙女ですか?
って誰かに突っ込まれたいけどさ。
こんな気持ちになって、ウキウキしてる
自分にさ。
もう、乙女だろうが軟弱男子だろうが
なんだろうがさ。
まーくん、好きな気持ちがこんなにも
自分にプラスになるんだから、
いいじゃん♪♪
明日は本当に勝てそうだし、応援も全力で
頑張れそうだな。
自分のハチマキを持って下に降りて行ったら、
玄関にまーくんが待っててくれた。
母さんは今リビングにいる。
さっきは、母さんはお風呂場にいたから
僕らの会話は聞かれてはいなかったはず
だけど。
まーくんも、もうこのまま帰っちゃうんだろう。
N「まーくん、お待たせ。はい!これ♡♡」
ハチマキをまーくんに渡した。
ニコニコしながら、まーくんは
A「ありがと!かずくん♡明日は頑張ろうね!
好きな人のハチマキ……これつけて、気合い
入れて僕、頑張るぜ!クフフっ」
N「僕もまーくんのつけて、頑張るよ!」
A「翔ちゃんのネタだとしてもさ、僕は
信じる!クフフっ絶対、応援団も赤組
総合でも全部優勝を勝ちとってやるぜ」
ガッツポーズしてるまーくんの腕をグイッ
と引き寄せて、チュッと唇にキスをした。
まーくんが、玄関でビックリ顔しながら
唇を離すと、二人目が合ってクスクス笑った。
リビングにいる母さんを、気にしながら
もう一度、目を閉じてまーくんからの
キスを待ったら……
A「かずくん、大好き♡」
なんて、耳元でコソッと囁かれて
チュッとまーくんがキスしてくれた。
A「あ~離れたくないなぁ」
なんて、まーくんが言うから僕も
N「僕だって、ずっとずっと一緒にいたいよ」
って上目遣いでまーくんを見つめた。
