
僕のまーくん。
第38章 綾野くん
俺の言葉に、二宮くんの視線が、ゆらゆら揺れているのが近い距離にいるからよくわかる。
……やっぱり、引いてますか?
自分の仲の良い幼なじみの男子を……
そういう目で見ていて、しかも
ずっと後をつけていたりして。
……こんなワケわからん暗い奴に。
それを、「紹介して」なんて、
図々しいにも程がありますか?
……でもっ!
でも、大好きな大好きな相葉先輩。
手の届かないような、素敵な先輩の……
一番近くにいる、二宮くんと
こんな形になったけれど。
話すチャンスが今訪れて。
頼むなら、今しかない!
そう思ったんですよぉ
……やっぱり、引いてますか?
なんて、頭の中の俺は二宮くんの反応が
気になっている。
と、二宮くんは何か諦めた?ような表情で
ボソッと言った。
N「……ねぇ、それお弁当だよね?」
えっ?
「はい」
N「時間……あんまりないから、僕もここで
食べていい?」
マジで!?
に、二宮くんとランチタイム~!?
「……いいですけど」
……ってわけで。
このあと、向かい合って
ランチタイムなう。
…………。
N「いただきます」
二宮くんが、目の前でお弁当を広げて
卵焼きにパクついてる姿をチラリと
覗き見た。
……可愛いな。
……でも、俺。
誰かとお昼を一緒するなんて。
は、初めてで。
しかも、二宮くんと……
き、緊張します。
