Hello
第61章 CAT with *バンビズ
「おまえも飲めよ」
「……ええ……これきつそうじゃん」
「水で割ったら大丈夫だろ」
「うーん……」
潤が戸惑うように眉をひそめたけど、いそいそとグラスを用意して、氷を用意して。
潤のために、少し強めな水割りをつくる。
こういうときの俺は、我ながら手際がよいのだ。
「ほら」
「ありがと……」
カチンと小さくグラスをあわせ、喉にながしこんだ。
あまくてまろやか。
これはスルスルいけそうだ。
「うま」
「ほんとだ……口当たりいいね」
「これいけるな」
「うん。おいし」
こくんこくんと動く潤の喉を見つめる。
俺は久しぶりにドキドキしていた。
わかってるよ。
相葉くんのねらいは、アルコールの勢いで、ネコプレイまで持ち込んで楽しんじゃえ、だ。
だけど、この場合先につぶれたら負けだ。
潤は比較的アルコールに強い。
……でも悪いが、俺はそれに輪をかけて強い。
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