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大型犬との同居~Remake Of Story~

第6章 ~飼い犬と飼い主の初夜~

「借りた本人って、まさか…。」

「そうだ、お前に借金の保証人を頼んだ友達にだよ」

借金取り1が、俺に言った。

「でも、どうやって…?」

小太郎さんは、俺と借金取り達を交互に見る。

「梅田近辺に、偶然お前の友達が1人で居るのを見かけて、無理やり車に乗せて事務所に連れて行ったんだ」

「アイツが…?」

「そうだ」

俺が聞くと、借金取り3が頷きながら答えた。

「今の、お前の現状をあのガキに伝えたらさ
まだ、俺の代わりに借金返してなかったのかよ…!って恨みながら答えてたぞ」

「……。」

なんだ、やっぱりそうだったのか…。

これで、ハッキリした。

アイツは、最初から借金の保証人目当てで俺に近付いたんだ…。

「大喜君…。」

小太郎さんが、心配そうにしながら俺を見る。

「小太郎さん、大丈夫です」

笑顔を浮かべながら、俺は小太郎さんに言う。

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