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ジッパー様

第22章 ジッパー様の正体

「……っ……」


 衝撃的な話に、理解が追いつかない。
 ジッパー様は鳥でも人間でもなく、そしてジッパー様自身でもなく、片目のみの肉の塊だった?


 じゃあ今、私の目の前にいるのは……。


「顔色が悪いですね……。この話はやめておきましょうか」

「……待ってっ……」


 私は必死に頭を左右に振った。


「続けてください……!」

「でも」

「私はあなたのことを全て知りたいのですっ……」


 私は彼から目を反らしたくないと思った。全てを受け止める覚悟はできているから。


「……わかりました、私の全てをお話ししましょう」


 そう言うとジッパー様は腕を戻して、人間の姿に戻った。


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