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COLOR’S~殺したのは私~

第64章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑪

「朱夏と碧海に変わった様子は?」
「ありません」

今年も大学受験に失敗した涼介には朱夏と碧海を見張らせていた。

「本当に何の収穫も無いの?涼介の塾の学費も生活費も全て私が面倒見てるってこと忘れないでよ」
「分かってますよ」

なに……その投げやりな言い方。

「今日はエッチ無しだからね」
「別にいいですよ」

あれだけ私の身体を欲しがり、私には絶対服従だった涼介は変わった。

しかし捨てるわけにはいかない。

どれだけ涼介に投資したと思ってるのよ。

お金も身体も。

元を取り返すまで……

一茶を手に入れるまで……

涼介を逃してなるものか。

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