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COLOR’S~殺したのは私~

第6章 一茶VS朱夏(ISSA SIDE)③

「もう……ゃだぁ……」

朱夏はドアノブから手を放すと床にへなへなと崩れ落ち両手で顔を覆った。

朱夏に言わせたのに俺は喜べなかった。

肩を震わせ泣いている朱夏の姿を目の当たりにして今更ながら自分がしでかしてしまったことに気付く。

女の子に「セックス」と言わせてしまった自分を恥じり情けなく思う。

「しようぜ」

顔を覆っている朱夏の手を掴み引っ張る。

「もう……いいから……やめてよ……」

朱夏は俺が掴んだ手を振り払おうとする。

強引に引っ張ることはやめたが掴んだ手を放さずにいた。

意地もあったがそれだけではない。

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