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COLOR’S~殺したのは私~

第26章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)④

「あ~んしてッ」

一茶が口を大きく開けると、琥珀がたこ焼きを食べさせる。

「私にも食べさせてぇ」

今度はその逆で一茶が琥珀にたこ焼きを食べさせる。

碧海は相当お腹が空いているのか焼きそばを独り占めして頬張っていた。

「朱夏、さっきなんか言いかけたよね?
一茶がどうのこうのって」

碧海……今それをここで言うか。

一茶はわざとらしく打ち上げられた花火を見上げ、琥珀はジッと私を見つめている。

言うなら今しかない。

一茶は私のものだと。

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