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COLOR’S~殺したのは私~

第21章 朱夏VS一茶(SHUKA SIDE)③

「まだ話の続きがあったのに…」

一茶は琥珀のアパートに向かい私らは取り残された。

すっかり酔いも冷め、哲也は嘆いている。

「続きって?」
「琥珀ちゃんを好きになっちゃって……」
「セフレの延長でそんな風に思えるんだ」
「だろ?俺も正直戸惑ってる」

そんな哲也を悟史が子供をあやすように慰めている。

それにしても不可解で奇妙な話である。

あの琥珀がセフレとは未だに信じがたい。

一茶も私と同じ思いだからこそ即座に行動を起こし琥珀の元へ向かったのだろう。

私たち三姉妹の中で琥珀だけは妹のように可愛がられていた。

その延長で一茶は琥珀をからかっていたりもしていた。

一茶は琥珀を女として見ていない。

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