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COLOR’S~殺したのは私~

第20章 一茶VS三姉妹(ISSA SIDE)①

「ここなら仕掛け花火もよく見えるな」

朝早くから陣取ったおかげで眺めも最高に良さそうだ。

「誰のおかげかな?」

朱夏の首を傾げる姿が何とも言えず可愛らしい。

「朱夏のおかげ」

日も出ていないうちから朱夏は俺の自宅まで迎えに来ていた。

「じゃ、御褒美のチューして」
「ここでか?」

俺らの陣地には未だ誰も来ていないが、回りには続々と花火を観覧する人々が集まってきている。

日は傾き始めたが充分に明るい。

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