
彼女は隠れて変化する
第11章 【最終章】彼女は俺の前で変化する!
どこか上の空で後片付けをした俺は…
舞のコスプレを手にしたまま…会場を後にした…
「///晴馬君!晴馬君ってば!!待って――――…」
「あ…あ――――…ん??」
俺がハッと我に返ったのは駅前の雑踏の中だった!
「ま…舞――――」
「もう、どうしたの!晴馬君…さっきから呼んでるのに!」
「あ、うん――――わるい」
俺は、言い表せないモヤモヤを抱えたまま…舞の心配そうな顔を見ていた
「――――…あ、晴馬君!衣装…そのまま持ってきちゃったの!?
木頭先輩のお兄様が車に積んで行くって言ってたのに…も~、休み明けにでも返せばいいかな?」
――――衣装?
げ!!俺、なにやってんだよ!!
手には大きな衣装バックを握りしめていた!
