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碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~

第2章 薄紅色の奇跡・・・

『あれ・・・あれ・・・っ・・・あれ?』





ガサゴソ・・・ガタゴト











『ない・・・ない、ない・・・ないっ』






私は半狂乱になりかけて
ホテルの部屋を探し回りました








・・・ないのです











私の大切なものが






いつも胸元に下がっている





大切な指輪が

そこにないのです







着替えて鏡に映った自分の姿を
見るまでちっとも気づきませんでした







『うそ・・・なんで・・・っ』







昨日までは…いついつまでは~…

なんて記憶はありません




意識などしていないから




いつもつけたままで

そこにあるのが当たり前だったから









唯一の・・・あの人の思い出






私と優人が・・・想い合っていた証







私の・・・宝物

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