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既成事実作ってやるよ

第3章 運命へのカウントダウン8

ソファーから立ち上がった瞬間にグワンと視界が歪んで、再び体がソファーに戻された

それと共に腕に温もりを感じた

「待って」

そう、燕さんはあたしの腕を掴んでいた


「婚約者のところに返さない
って、さっきの言葉。

それだけは嘘じゃないから」


耳元で燕さんの吐息と言葉を感じて、

体中の熱がグッと上がった。

こんな感覚・・・
感じたことない。

あたしが知らない不思議な感覚

胸に優しい刃物を突き付けられたように痛む

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