
Everyday Love
第6章 Sweetie【緑桃】
「ちゅっちゅっちゅ~あわあわぁ〜♪」
ドギーの1件が片付き、地球署は2年前までの活気を取り戻した。
前みたいになっている…。
アリエナイザーとの戦いは終わらないがそれでもウメコはあの1件でかなり精神を削ったため、この日常を噛み締めていた。
「ウメコー?」
ルンルンで鼻歌をうたいながらゆったりとバスルームタイムを満喫していたウメコは愛しい彼、センに自分の名を呼ばれ意識を現実に戻された。
「センさん?」
「ウメコまだ入ってるの?」
「あぁぁ、ごめ~ん!もう出るから…」
「じゃあ入ってもいいよね?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
センの衝撃的な言葉に湯が震動するほど叫んだ。ウメヨ達はひっくり返っている。
基本、ウメコの入浴中はマーフィーや女性陣以外立ち入り禁止。
しかし、彼氏でもあるセンは最近気軽に立ち入り禁止の文字を堂々とスルーしこちらに話しかけてくることがある。
だが中に入ることは決してなかった。そこの一線は守っていたのだが。
「え~?そんな叫ぶぅ?今更恥ずかしがる仲じゃないでしょ」
「ふへっ?そういう意味じゃなくて!!」
どこまでもマイペースに、しかし強引に。ついにセンは神聖なる領域へと踏み込んだ。
ガチャリ。
「失礼しま~す」
「きゃぁぁ!!ほんとに入ってきたぁ!?」
タオル1枚を腰に巻いただけの姿でウメコの前に登場したセン。
ウメコは顔が見えなくなるほど湯に浸かった。
「入るかな…」
「え、いや、ちょっと待って!センさん!!」
センは大きい体を丸めながら小さいバスタブに侵入してきた。
ウメコに逃げ場はない。
「はぁ〜、気持ちいいねぇ…」
「信じらんない…」
泡を体全体につけながらフンフンと歌を口ずさむセンに対して体を固まらせわなわなと震えるウメコ。さっきまでのルンルン気分は何処へ。
