
エレベーターにて……
第1章 夢、風鈴、迷子は、終わったって!?
扉が開いたエレベーターから見える景色、それは町の形を失い、崩れて積み上げられたように重なる瓦礫の山々だった。
崩壊したビルや家屋、アスファルトの道は土砂となり、人々の姿も見えなかった。
「夢……だよね?」
由留衣はひざまづき、わけがわからないといった表情を浮かべ、呆然としている。
「な、なんじゃ!! 町が崩壊しとるではないか!!」
太丸も、変わり果てた町の姿に、驚きも忘れそうになるくらいの衝撃を受けた。
「す……凄まじいことになったのぅ」
気が付けば、自分達がいたビルも、跡形もなく崩壊していた。
「エレベーターだけが残っとる……防災対策は硬いとあったが、ここまでとは……」
実は、ほんの数分前、そこから数百キロ先に、巨大な隕石がコンマの速度で地球に衝突してきたのだ。
その威力は凄まじく、日本のど真ん中に墜ちてくる際、都市を丸ごと消し去るほどの振動とうねりと強い爆風が生じた。
だが、超強力最新型の防災システムに守られたエレベーターは、音も振動も伝えることなく、二人を防護したのだ。
「そんな……」
由留衣は、絶望のあまり、踞る。そして、ついには泣き崩れてしまった。
「下賀さん……」
そんな由留衣に、太丸が声をかける。
「祈りが通じましたので、私と結婚してください」
「無理です……」
「嘘つき……」
強引に終わります。
崩壊したビルや家屋、アスファルトの道は土砂となり、人々の姿も見えなかった。
「夢……だよね?」
由留衣はひざまづき、わけがわからないといった表情を浮かべ、呆然としている。
「な、なんじゃ!! 町が崩壊しとるではないか!!」
太丸も、変わり果てた町の姿に、驚きも忘れそうになるくらいの衝撃を受けた。
「す……凄まじいことになったのぅ」
気が付けば、自分達がいたビルも、跡形もなく崩壊していた。
「エレベーターだけが残っとる……防災対策は硬いとあったが、ここまでとは……」
実は、ほんの数分前、そこから数百キロ先に、巨大な隕石がコンマの速度で地球に衝突してきたのだ。
その威力は凄まじく、日本のど真ん中に墜ちてくる際、都市を丸ごと消し去るほどの振動とうねりと強い爆風が生じた。
だが、超強力最新型の防災システムに守られたエレベーターは、音も振動も伝えることなく、二人を防護したのだ。
「そんな……」
由留衣は、絶望のあまり、踞る。そして、ついには泣き崩れてしまった。
「下賀さん……」
そんな由留衣に、太丸が声をかける。
「祈りが通じましたので、私と結婚してください」
「無理です……」
「嘘つき……」
強引に終わります。
