
子猫カンフェス
第1章 子猫カンフェス
「――――会いたかったっかぁ…なんか…照れるな…」
上目遣いで啓二さんを見ると…啓二さんは僕から目を反らします
――――ほら…今の僕は可愛くないのです
可愛くないと言うか…あの時は…暑かったし…僕を女の子だって…思っていた訳だし…個室で…変な雰囲気だったし
二人して…おかしかったんだよね…
嫌われちゃった…かな?
「――――啓二さん…これ…」
僕は胸に抱いていた紙袋を啓二さんに渡します
「――――あ?!ジャージ…あ、あぁ…」
押し付ける様に返された紙袋の中身を見た啓二さんは「忘れてた…」と、紙袋を受け取った
「ん?――――…なぁ…どうした?むすくれて」
「――――…むすくれて…ません」
僕は、ジャージを返したことにより…啓二さんとの繋がりな無くなってしまったのだと思うと…悲しくなってきました
「なぁ…ユナ――――…話しを…しないか?」
