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第24章 ひらひら
N「それ、相葉くんは知って… 」
涼「・・・知らないはずだよ。
別れ話の時も、あたしが別れたいって言ったら
雅紀はあっさり、うんわかったって。
理由を聞かれるまでもなく別れちゃったから。」
ははは、と哀しげに笑う涼さんに、
なんて声をかけてあげたらいいかわからなかった。
O「にの、お前余計なこと考えんなよ?」
N「…ん? 」
O「さっきの。2人が別れたのも、
行き違いがあったのも、過去のことなんだよ。
お前が相葉ちゃんと付き合ったこととは
なんの関係もない。」
N「…うん。 」
O「って、考え込むのがお前だよなぁ〜…。」
N「おーちゃん。」
O「ん?」
N「俺さ、今の話、まーくんに
してみようかと思って。」
O「…してどうする?」
N「…わかんない。
でもこのままじゃ、よくない気がして。」
俺から話すのは筋が違うのかもしれないけど。
このモヤモヤが全部スッキリした上で、
まーくんと向き合いたい。
N「実は、涼さんが元カノだってことも
まーくんをまだ好きだってことも、
ずっと知ってたんだ。」
O「・・・うん。」
N「だからこそ、ちゃんとしたカタチで
決着をつけたい。」
そうすれば、その時こそ
なんの後ろめたさもなく、
邪魔者だなんて自分を卑下することなく、
まーくんの隣にいられる気がするんだ。
