
好きって言わない!
第26章 Painful love。
「スカートは清楚に膝丈にする?」
「ミニ丈の白雪姫も可愛いよー!」
「でも、1組は絶対セクシー系プリンセスでくるはず。」
「松本くんね・・・かなりの強敵よ。」
「それに対抗するには、全面的に二宮くんの可愛さを活かして妹系プリンセスでいったほうが・・・」
「「「確かに!」」」
N「・・・・・。」
入り口に【男子立入禁止!】と張り紙された教室の中、俺はメジャーで身体中を計測されている。
俺男だけど、と思ったけどもう何も言うまい。
学祭の準備に一生懸命取り組んでくれるのは、副委員として有り難いけど。
はっきり言って俺は上の空だった。
“俺が彼女と別れるって言ったら、どうする?”
あれ、どういう意味・・・?
彼女とうまくいってないの?
何で俺にそんな事聞くの?
「よし!採寸は終わったし、だいたいのデザインも決まったし!
あとは任せて♡」
N「ありがと。」
「最近の二宮くん、ニコッて笑ってくれるし可愛い・・・♡」
N「え?」
「なんでもないっ!
可愛いドレス作るから楽しみにしててね!」
N「ははは・・・お手柔らかに。笑」
教室を出て、思わずため息が出た。
いくら考えても、まーくんが何であんな事言い出したのか分からない。
