
好きって言わない!
第19章 デート。
A「すみません、
ありがとうございます!」
あ!俺の切符だ・・・
いつの間に落としちゃったんだろう。
N「ありがとうございます。
助かりました。」
拾ってくれたおばさんにペコリと頭を下げた。
おばさんは俺の手に切符を持たせると、ニッコリ笑ってまーくんを見た。
「可愛い彼女ね!この子は美人になるわよ〜!
もうちょっとオシャレな格好させてあげなさいな!」
N「え?!」
彼女?!俺が?!
おばさん勘違いしてるよ・・・
絶対まーくん爆笑する!!
そう思ってまーくんを見たのに・・・
まーくんは嬉しそうに笑っていた。
A「くふふ、ありがとう!
俺も美人になると思ってます。」
N「ちょっと、まーくん!」
A「服装かぁ・・・オシャレな可愛い服も見てみたいけど、これもすごく似合ってる。
どんな服だって、にのちゃんは可愛いよ♡」
N「なっ・・・!!」
まーくん何言ってんの?!
「あら、あなたも良い男になるわね!
水族館に行くの?楽しんでおいでね!」
A「ありがとう!」
バイバーイ、と手を振るまーくんを唖然として見つめる。
A「俺良い男になるって♡」
いやいや、そうじゃなくて!
N「俺女だと思われてたじゃん!
まーくんも何乗っかってんだよ!」
A「え?良いじゃん別に。
褒められたんだから喜んどきゃ良いだろ?」
N「褒められたって・・・」
A「俺はにのちゃんが可愛いって言われて嬉しかったよ?
服もホントに似合ってると思うし。
まぁ、今日の服はシルエットが女の子っぽく見えちゃうから仕方ないかもね!」
え、マジで?
確かにピンクだけど・・・
女の子っぽく見えるの?
じゃあ・・・
まーくんの腕をぎゅっと掴んでくっつく。
こんな事してても、まわりに変に思われないって事だよね?
A「に、にのちゃん?」
久しぶりに2人っきりだもん。
エッチな事しなくなって、完全にまーくん不足な俺は甘えたいモード入っちゃってるんだよ。
N「早く行こ♡」
今度は、俺がまーくんを引っ張って先を歩いた。
