テキストサイズ

Treasure of life

第12章 Find The Answer

「相葉くんは?」
「今日、地方ロケで泊まりなんだ」
「そう…」
「俺のことはいいんだけどさ!潤くんは大丈夫なの?」
「え?」
「大野さんと」
「……」
「あのときから何か変だよ?」

手に持ったグラスを少し傾けると、氷がカラリと音を立てた。


1人で考えこんでても悪い方にしか……。

ニノになら……。


「……俺、聞いちゃったんだ」

俺はこないだニノに話しかけられる前、女性スタッフの話を聞いてしまったことを話した。


「それ大野さんに確認した?

恋人の潤くんに言わないで勝手に話を進めるなんて、あの人には出来ないと思うよ」

「そう……かな?」

「そうだよ!大丈夫。潤くんが思ってるよりずっと、あの人は潤くんのことが好きだから」

そう言うとニノはにっこり笑った。

胸がジーンとして泣きそうになる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ