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Treasure of life

第11章 After the rain

side O


昨晩の雨が嘘のように、眩しい朝日が照りつける。

……あまり良く眠れなかった。


いつもと何ら変わらない朝。

ただ心にポッカリ、穴が開いたこと以外は……。





潤から別れの言葉を言われてショックだった。

頭が真っ白になって、今まで積み上げてきたものがガラガラと音を立てて崩れていくような感覚だった。



なんで?


どうして?


そんな疑問ばかりが浮かんでは頭の中を支配した。


この間までデートも普通に楽しんでたじゃないか。


俺の目は節穴だったのか?

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