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Treasure of life

第11章 After the rain

俺は耳を疑った。

いま…なんて……?

「聞こえませんでした?
あなた、大野先生と付き合ってますよね?

別れてほしいって言ってるんですけど」

いきなり何を言い出すかと思えば……。

頭にきた。

「何で?何で初対面の君にそんなこと言われなきゃなんねぇの?」

「僕も大野先生のこと好きなんですよね」

「!!」

知念は不敵な笑みを浮かべると、ポケットからスマホを取り出し、ある画像を俺に見せた。

「これ、誰だかわかります?」

そこには、智くんと俺が並んで手を繋いで歩いている姿が……。

「こんな写真どこで……」

「大野先生が他校の高校生と付き合ってるってバレたら…先生どうなりますかね?」

「…お前っ…!」

「バラされたくなかったら、僕の言うとおりにしてください」

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