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Treasure of life

第11章 After the rain

智くんが連絡をくれたのはそれから30分後。

『待たせてごめんな!潤、駅にいるの?今から行く』
『了解。待ってる』

俺はカフェを出て、ホームの端の方で智くんを待った。


程なくしてこちらに向かってくる人影…。

「潤!」
「智くん」
「すまんっ」

息を切らしながら来てくれてちょっと嬉しくなる。

「大丈夫!お疲れ様!智くん、腹減った?」
「減ったよ〜」
「今日は何系な気分なんだっけ?」
「カレーだなっ」
「ふふっ。俺、美味そうな店探してきたよ」
「まじか!ありがとう!じゃあ行こう」

まもなく来た電車。

帰宅の時間帯とあって、そこそこ混雑していた車内に2人で乗り込んだ。

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