
ねぇもう嫌・・・
第21章 検査④
『…俺もそこまで優しくないからなぁ。』
柊先生が声色を変えて話し始めた。
『今日はもう終わり。』
「っ…」
『あぁ…。
もし君がこれは敏感なんかじゃなくて、本当はすごく気持ちよくて、身体が疼いて堪らないんだ…って言ったら…』
『俺は医者として、患者の為に尽くしてあげるけど。』
「っ…」
『でも、君はそうじゃないんだよね。』
いじわる…っ
離れないで…
もっと…っ…
私はそっと手を伸ばした、
『俺は明日の朝と夜に回診回るから。それじゃ、また明日。』
柊先生は半ば早口で捲し立て、
最後に私の伸ばした手を下ろして帰っていった。
「っ…」
