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ねぇもう嫌・・・

第13章 治療

嘘…


『君…だよな?』


見たことのある肌の色。


スラットした脚の長い人。


目の前にいる人が誰かなんて一瞬で分かった。


「っなんで?…」


よくわかんないけど目に涙がたまる。


『なんでって、今日会議に呼ばれたから。てか、なんで手、お腹に当ててんの?痛いの?』


そうだった。


柊先生はこの学校の校医なんだった。


「…ッ…ぃや…」


私はゆっくり手を下ろした。


『本当に?』


「…」


嘘をつくのは苦手。


だけどここで本当のことを言ったら……


罪悪感はあるものの私は微かに頷いた。


『…』


すると柊先生は黙って私の手を引っ張った

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