
ねぇもう嫌・・・
第13章 治療
「自分で出せるから……お願いっ……」
昨日の事が脳裏に霞む。
『駄目だ。君の身体は限界なはずだよ。』
「っ…」
『気持ちは俺も分かるけど。ごめんね。』
否応なしに先生の手が動き出した。
『今日は昨日より多めに入れたんだよ。出さないと大変な事になるの。現に今お腹痛いんでしょ。』
柊先生の言葉に恐ろしくなる。
股に近づく手にもう為す術は無いんだ。
「んッ…」
形容し難い声が口を衝き、一気に顔が紅色に染まる。
「見ないで…っ」
顔を思い切り柊先生の居ない方向に向けた。
『それも駄目。顔見ないと大丈夫なのかキツイのか分からないでしょ。』
柊先生の手で無理やり戻され、先生の真っ直ぐな瞳と目が合う。
『いい?我慢しないの、これだけ守ってくれたら終わるから。』
無茶だよ、もう少し待ってくれたらいいのに…
「んっ…ぅ…らめッ…っ」
『駄目じゃない。』
そうじゃなくて…
全然伝わんない…
なんの制御も効かず、びくびくと震える体。
熱い涙が頬を流れた。
『力抜いて。』
「…触んないでっ…」
そういった瞬間、再びどっと涙が溢れた。
