
今日も明日も 2nd season
第48章 見えない鎖 part ⅩⅥ
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「何やってんだよ!!」
痺れが取れてすぐに連絡をつけたのは先輩の携帯だった
闇雲にかずくんを1人で捜す事も考えたけど、言ってしまえばスタンガンを当てられた恐怖が消えなくて、単独行動に自信がなくなったからだ
そしてすぐに電話ではなくて駆け付けてくれた先輩は
開口一番にそう言って、ガコッと容赦なく俺の頭をぶっ叩いた
「いった…っ」
「当たり前だ!アホ!あれだけ気をつけろって言ったのに…」
だけど先輩はすぐに怒りの表情を隠し、1つため息を吐く
「悪い…、感情的になった」
「いえ、…俺が、悪いからいいんです」
全て自分の落ち度
油断したせいで、かずくんをみすみすと奪われたのは事実だし
「…けどな、すぐに連絡くれて良かった」
「え?」
「お前、仕事ん時もだけど、変なとこ強がるからさ。1人で動いてドツボに嵌まる前で助かったよ」
「先輩…」
「頼っていい、って言っただろ。俺と、…大野はお前より優秀だぞ」
ニヤリ、と笑う先輩に、少しだけ安堵の気持ちが胸に住み着いた気がした
「何やってんだよ!!」
痺れが取れてすぐに連絡をつけたのは先輩の携帯だった
闇雲にかずくんを1人で捜す事も考えたけど、言ってしまえばスタンガンを当てられた恐怖が消えなくて、単独行動に自信がなくなったからだ
そしてすぐに電話ではなくて駆け付けてくれた先輩は
開口一番にそう言って、ガコッと容赦なく俺の頭をぶっ叩いた
「いった…っ」
「当たり前だ!アホ!あれだけ気をつけろって言ったのに…」
だけど先輩はすぐに怒りの表情を隠し、1つため息を吐く
「悪い…、感情的になった」
「いえ、…俺が、悪いからいいんです」
全て自分の落ち度
油断したせいで、かずくんをみすみすと奪われたのは事実だし
「…けどな、すぐに連絡くれて良かった」
「え?」
「お前、仕事ん時もだけど、変なとこ強がるからさ。1人で動いてドツボに嵌まる前で助かったよ」
「先輩…」
「頼っていい、って言っただろ。俺と、…大野はお前より優秀だぞ」
ニヤリ、と笑う先輩に、少しだけ安堵の気持ちが胸に住み着いた気がした
