
今日も明日も 2nd season
第44章 どんな君でも
そう言えば、いつもはこれの逆パターンだったな
俺が食べきれなくて、相葉さんに食べて貰ってるんだっけ
「ほら、しっかり食べなさい」
「あい!」
これも、俺が相葉さんに “ちゃんと食べなきゃダメだよ“ って良く言われてて
何だかそれを俺が口にするってのも、おかしな感じだ
まあでも、雅紀は俺と違ってそう言われても反抗しないけど
素直に返事をして、とにかく美味しそうに食べる
この幸せそうに食べる姿も
…相葉さんそのもので嬉しくなる
「にーの、美味しい!」
「うん、美味しいね」
ああ、何かやっぱり父親になった気分
俺には全くないと思ってた父性ってのが、実はあったのかも知れない
…そう、ちょっとだけ考えてみたけど
やっぱり違う
こいつが “相葉さん“ だからなんだよな
ついつい同じ事を何回も考えてしまうのは、何故なんだろうか
自問自答しても、答えなんか見つかる訳ないか
