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今日も明日も 2nd season

第42章 君だけに


まあでも、本当に眠いんだろう

酒も入って心地良さげにゆらゆらと身体が揺れている


「じゃあ、今度は俺ね」

「え?」


「はい、どうぞ」

両手を広げた俺に、笑みを深くしたにのがゆっくりと近付く

その手はスルーして、伸ばした足の太腿の辺りにこてん、と頭を乗せた

うっすらと目を開けて俺を見上げる


「おやすみ、にの」

身体を屈めてその額にキスを落とせば

「ありがと、相葉さん」

それが合図かのように、にのは目を閉じて眠りに付いた


にのの寝顔を見ながら飲む酒も悪くないと思うのも毎度のお約束




にのだけに見せる弱い俺と

俺だけに見せる甘えたにの




この関係がいつまでも続きますように




End

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