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今日も明日も 2nd season

第41章 このままもっと


いつもなら、すぐに拭うのに

寝起きと言うのもあってなのか、抵抗らしい抵抗をしない代わりに

多分普段よりも敏感になっているんだろう



視線を下に落とせば、しきりに膝を擦り合わせている

薄いハーフパンツだから、一生懸命隠したって分かるのに


「ねぇ、もう勃ってんの?」

分かっていながらわざと耳許で囁きかけた

ついでにフッと息も吹き掛ける

「や…っ」

「興奮しちゃった?」


揶揄うような俺の言葉に、潤んだ目で睨み付けたにのが “…分かってるくせに“ と小さく呟いた


そのくせ、濡れた唇は誘うように薄く開かれていて

あまりの色っぽい表情に、目眩がしそうになる


抱かれる時にだけ見せるそれは、きっと誰が見ても惹き付けて離さないと思う


だからこそ、見せたくない

このにのの顔は、自分だけのものにしたい



「…服の上から触る?それとも…直接?」

「…っ」


にのの目が更に潤み、涙が今にも溢れそうに膨らみを増した

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