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だって相葉さんは分かってない

だから俺の告白に、あんなに簡単に答えたんだと思っている


…そう考えたら、何だか情けなくなってきた

抱き締められてる俺、バカみたいじゃん


優しさのつもり？

そんな優しさ、虚しくなるだけなんだけど




「…離せよ」

「え、何で？」

何でじゃねぇよ、何言ってんだよ


繋がれた手を離そうと動かすけど、何故か更にしっかりと繋がれるとか

背中に回ってる手にも力が入って、もっと密着してるとか


「だから離せって」

お願いだからこれ以上、惨めにさせないで


「やだよ。だって逃げるだろ？」

何言ってんの

逃げるに決まってるじゃん


「だから離さない」

だったら俺の “好き“ の意味、分かってんのかよ



「相葉さんさ、俺の事どう思ってんの？」

「好きだよって言ってるじゃん」

きょとんとした瞳が俺を見つめる


「だから…！その “好き“ の意味だよっ」

何でここまでお膳立てしなきゃいけないの

いくら鈍いったって、限度があるだろ