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今日も明日も 2nd season

第37章 甘える方法


甘えさせて、って言えないから

わざと帰る時からくっついてたって事か


それにしても

家の中にいてまでくっついてたいからと、理由を作っちゃうにのなんて初めて見た


バカとか思ってごめん

そりゃ、俺でも気付く事をにのが気付かない訳ないんだよね


「いつも甘えればいいのに。年中無休で受け止めるから。…にの限定で」

「優しいね、ホント」

ふにゃん、と笑うにのの背中に腕を回して、ぎゅうっと抱き締めた

身体が熱い

まるで火照ってるかのように熱い


ん?

熱い?

そう言えば、顔も赤かったような


「にの?」

すぐに身体を離して、にののおでこに手のひらを当てる


でも、さっきまではそこまで熱さは感じなかったのに


「もしかして、調子悪かったの?」

「んー…何となく朝から」


気が抜けてから、一気に来た感じかな、コレ


甘えたかった、なんて言いながら調子が悪い事は言わないとか

…そこが先に甘えて欲しいとこだと思うんだけど

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