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今日も明日も 2nd season

第36章 H B M *黄×緑×ちょっとだけ黄*


A side

いきなり首筋を舐められて、背中が波打った

下に降りて、鎖骨の辺りに口付けたと思ったら
また上がってきて

そのまま耳を甘噛みされる


俺の弱い処を的確に狙ってくるから、抗うのも段々難しくなって

「や…っにの…!」

止めようとしたいのに、その声にも力が入らなくなる

「…何が、嫌なの」

耳許を弄んでいたにのが、そこを離れて真上から俺を見つめた


「だって…そんな、急に…っ」


「雅紀は、俺とスるの…嫌なの?」

…何でそんな寂しそうな顔するんだよ

それじゃ、俺がいけないみたいじゃんか


にのに抱かれるのは、嫌じゃない

嫌じゃない、けど
…まだ慣れないんだよ


にのが好きだから
好きで好きで仕方ないから


どうして良いのか分かんなくなるんだよ


「ねぇ、雅紀…答えて」
「え…」

「俺とスるの、…嫌?」


不安そうな顔するなよ
にのはいつだって、強気でいるじゃん

それともにのも、俺と同じで不安なの?

恋人ってなってる筈なのに、セックスする以外に何も変わらない事に


「嫌じゃ…ない」
揺れるにのの瞳を見つめ返し、小さく囁いた

「雅紀…」


「嫌じゃ、ないってば」

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