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今日も明日も 2nd season

第34章 愛しい人 *赤+紫×青*



俺と潤は、二人の間で決め事をしていた

智くんに受け入れて貰うように、時間を掛けていこうと

…少なくとも、智くん自身も自由な人間で

これまでに付き合ったのが女だけではないのも
長い付き合いの中、知っていたから

“同性だから“ と言う壁は低いと思う


だけど同じ仲間、同志が同じ人を好きだと分かったら

これからの関係を考えたらやっぱり突っ走る訳にもいかないだろう



…と思ってたのに


あのバカのせいで全部台無しだ

だから俺も、もう我慢しない

その代わり、俺は潤みたいな真似はしないけどね?



優しく優しく抱いて、恐怖なんて与えない

そうすれば智くんは

必ず、…堕ちる




智くんの頬に撫でた指で、額に掛かっている髪を掻きあげる

「翔、ちゃん…」

「智くん…


目、閉じて?」



優しく言うと、智くんがすんなりと目を閉じた

それを確認してから

少しだけドアを開けてこっちを窺い見る潤に手招きすると

フラフラしながら、潤がゆっくりと近づいてきた

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