無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「…どうやって連れてったわけ？」

智くんは抜けてるようで、割と警戒心は強い方だ

だけどメンバーに対しては驚く程それがない


一度信頼した人には、一気にガードが緩くなる



「え？あ、ああ…振り付けを修正したいって言ったら…」


…騙して連れ込んでヤっちゃいましたってか

まんまレイプじゃねぇか



せっかくなくなった智くんの警戒心がまた始まったらどうしてくれるんだよ


「…分かってんだろ？」

「本当は、抱くつもりなんかなかったよ」

「え？」

潤の言葉に思わずブレーキを踏みそうになった


寸でのとこで思いとどまって、後続車にも迷惑かけなくて済んだ事にホッとする

気を取り直して、耳は傾けながらも運転に8割の集中を向け


…潤の次の言葉を待った




「…翔くんも、見れば分かるよ
マジで、抑え利かなくなる




無意識で、ああなんだから……」



ー…誰だって、止めらんないと思うよ？




潤の言葉が、胸に引っ掛かりを見せた