テキストサイズ

今日も明日も 2nd season

第32章 コイゴゴロ *紫×黄*



絡み合う舌から出る、クチュクチュとしたいやらしい音が耳にダイレクトに響く


「ふ…っんぅ…ん、ん…」

息が思うように出来なくて、少し苦しい


潤くんは何で平気なの?

苦しくならないの?

少ない酸素に眉間に皺が寄ってしまう


そんな俺に気付いたのか、潤くんが唇を離した

…冷たい空気が唇に纏いつく


やだ、離れたくない

でも苦しい


思わず潤くんに縋りついたら

潤くんは至近距離でニッコリ笑ってくれて


「鼻で息するんだよ」

チュッと軽くキスをした


それからまたゆっくりと唇が近付いて

反射的に目を閉じると、柔らかい吐息を感じた瞬間


…再び唇が塞がれた


考えてみたら、俺って今日がファーストキスなんだよね

なのに

ファーストキスどころか最後までいってしまうの?


頭の中が、ぐるぐる回る
色んな気持ちが交差する

だけど


…潤くんだから、かな



怖いけど嫌じゃない



むしろ、嬉しい…かも

ストーリーメニュー

TOPTOPへ