
今日も明日も 2nd season
第32章 コイゴゴロ *紫×黄*
さっき、気持ちが通じたばかりで
さっき、初めてキスしたばかりで
…いきなりこんな展開?
そりゃセックスの知識はあるけど、俺はまだ童貞だし
ましてや男同士
このまま潤くんに任せていいの?
と、言うよりも
…俺は潤くんに「抱かれる」の?
そう考えたら急に怖くなって
思い切り首を振って潤くんの唇を引き離した
「待って…っ」
素肌を這う手を掴んで止めさせる
「…何だよ」
「何するの…っ」
「決まってんじゃん」
ー…悪いけど、止めないよ?
雄になった鋭い目が俺を捉えた
「でも怖い…」
震える声でそう言うと、潤くんの顔が少し弛んだ
「俺に任せてろよ」
宥めるように髪を撫でる
その手はとても優しくて、あったかい
「かずは、何もしなくていい
…ただ、俺だけを感じてて
怖くないから」
そしてまた、触れるだけのキスをする
「…ベッド、行こうか」
耳許で囁かれたら
…何故か無意識に頷いていた
