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「キツいのは止めたんだよ」

戻されたそれを再び口に運ぶ

智くんは黙って俺を見つめていた

「翔ちゃんは風呂は？」

「お前が来る前に入ったよ」

"この格好見りゃ分かんだろ"

くたびれたTシャツにスウェットパンツを、突き出すように智くんに見せると

智くんが「あはは」と面白そうに笑った



また、沈黙の時間が訪れる

「智くん、ベッド使っていいよ」

日付が変わってたのを知り、もう聞き出すのは無理かもと思って智くんに寝るように促した


智くんは何も言わない


それどころか、表情がさっきとまるで違ってい？


「…智くん？」

俺は智くんの顔を覗き込むように、少し体をかがめた


「翔ちゃん…」

真っ直ぐな瞳が俺を捉えた

だけど

その唇は固く、噛み締められている



「なに…？」


智くんから出たそれに、俺は言葉を失ってしまった






「俺を、……抱ける？」