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今日も明日も 2nd season

第30章 オトナ時間



「ねーねー、今日にのんち行っていい?」

やたら上機嫌な相葉さんが、ゲームをしてる俺の肩を後ろから抱き締めてきた


「あ、ばか!もーっ」

揺らされた事で、ゲームのキャラが倒されてしまう

…後ちょっとでクリアだったのに!!


「ああ、ごめん」

とりあえず謝ってるけど

…全然悪いなんて思ってないよね、その顔

しかも何でそんなにニヤニヤしてんだよ


こいつがこの顔をする時は絶対何か企んでる


「…来なくていい」

先に、予防線を張っておくに越した事はない

だって、明日は二人ともオフ

本当なら「いいよ」って言うし、何となくどちらかに泊まるのも恒例なんだけど…


だけど

とにかく俺は休みたかった

何も考えず、1人でゲームしてひたすらのんびりしたかった

「えー…何で!!」

相葉さんが拗ねる

…だって、嫌な予感しかしないんだもん

「なんでも」

冷たくあしらって、再びゲームをスタートさせた

「…なら風ぽん誘おっかなー」

その言葉にピクリ、と俺の眉が反応する

「伊野尾でも誘ってみるかー」

わざとらしく大きめな声

ー…嫌な奴!


「…分かったよ、いいよ!…来れば?」

その名前を出せば、俺が断らないのを分かってる


…相葉さんが、ニヤリと笑った

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