
今日も明日も 2nd season
第28章 bartender *赤×緑*
「あ…っく、ぅ…!」
再びカウンターに押し付けられ、今度は胸を預ける形で後ろから貫かれる
ここに潤滑油なんてないから、ガムシロを代用とか
…何やってんだよ。なんて思う、どこか冷静な自分もそこにいて
それでも与えられる快楽には逆らえなくて
セックスって、麻薬みたいだよね
ハマッたらなかなか抜け出せなくなるんだから
「…何考えてんの」
動きを弛めた翔ちゃんが、背中をツーッと指でなぞった
「ひぁっ!」
快楽に喘ぎながら、違う何かを考えてたのが伝わってたらしい
引き戻すような指に、思わず仰け反ってしまう
「…それ、反則…!」
いきなり背中をなぞられるのが昔から弱いんだ
翔ちゃんもそれを知っててわざとやるから
タチが悪い
「…楽しむんだろ、セックスを」
"だったら、集中しろよ"
なんて意地悪く言う翔ちゃんも、楽しんでるくせに
でもさ
楽しむだけじゃなくて、そこに「愛」も欲しいよ
ねぇ、翔ちゃん…
